世界の死刑廃止運動

アメリカ―死刑廃止へと向かう流れ―

 コネティカット州は、4月25日、州知事が死刑廃止法案に署名し、全米で17番目の死刑廃止州となりました。米国では、この5年間で4つの州が死 刑廃止を法制化しました。そして、3の1を超える州で死刑が廃止されるに至りました。さらに昨年11月には、オレゴン州知事が死刑執行を一時的に停止し、議会に死刑を再検討するよう求めています。

欧州評議会議員総会が決議を採択

 今年4月、欧州評議会(CoE)の議員総会(PACE)は、「欧州評議会加盟国及
びオブザーバー国における死刑:人権の侵害」と題する決議を採択しました
(Resolution 1807(2011)。これは、オブザーバー国であるアメリカと日本、
そして加盟を希望しているベラルーシを対象として、死刑を廃止することに

国連総会で、死刑執行停止決議が3回目の採択!!

12月21日、国連総会において、全世界の国ぐにに対し、死刑廃止を視野に入れ
て死刑の執行停止を行うよう求める決議が、賛成多数で可決されました。この
決議は、11月に国連総会の下の第三委員会において採択され、総会に提出され
ていました。

世界各国に死刑の執行停止を求める内容の決議が総会で採択されたのは、2007

国連総会 第三委員会にて「死刑執行停止決議」採択

2010年 11月11日、国連総会の第三委員会において、全世界の国ぐにに対して死刑の執行停止を求める決議が、賛成多数(賛成107カ国、反対38カ国)で可決されました。

以下は決議文の日本語仮訳です。

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アムネスティが2009年の世界死刑状況報告書を発表

 アムネスティ・インターナショナルは、3月30日、2009年の世界の死刑に関する調査結果を発表しました。報告書では各国の死刑判決と死刑執行の統計を掲載するとともに、これらの統計を公表しない中国政府を非難しています。

 2009年の死刑執行国は、18カ国にまで減少して15年前から半減となり、世界はさらに死刑のない社会へと前進しました。日本は、2008年に引き続き、2年連続、執行数で世界第10位でした。

死刑廃止世界大会が開かれる

 2010年2月22日~28日の日程でジュネーブ(スイス)にて第4回死刑廃止世界大会が開催されました。同大会は3年に1度のペースで開催され、今回の第4回大会には100カ国以上の国・地域から1900人を超える人が参加しました。参加者は死刑廃止運動に関わる市民運動、宗教者、死刑廃止を推進する各国政府、国際機関、研究者などが参加しました。

アムネスティが精神障害を持つ死刑囚の執行停止を日本に求める報告書

 アムネスティ・インターナショナルは、新しい報告書「首に掛けられたロープ:日本における精神医療と死刑」の中で、日本において精神障害を持つ死刑囚に死刑が執行されているこ とは、日本が署名している、深刻な精神障害を持つ死刑囚を死刑から保護するよう義務づける国際基準に違反している、と強く批判した。
 

トーゴの国民議会が全犯罪について死刑廃止を決定

 6月23日、アフリカのトーゴ共和国が国民議会の満場一致の決議により死刑を廃止した。
 これにより、トーゴは全犯罪について死刑を廃止したアフリカ連合で15番目の国、世界で94番目の国となった。
 トーゴでは死刑執行が過去30年間行われていなかった。死刑囚に対する最後の執行は1978年にさかのぼる。最後の死刑判決があったのは2003年であった。
 

ブルンジが全犯罪について死刑を廃止、死刑廃止国は139カ国に

 東アフリカのブルンジ共和国が新しい刑法典で全犯罪について死刑を廃止しました。これにより、死刑廃止国と存置国の割合は、139対58となりました。ただし、新刑法では同時に同性愛を罰則付きで禁止しています。
 

ニューメキシコ州が死刑を廃止、知事が死刑廃止法案に署名

 日本時間の3月19日朝、ニューメキシコ州のリチャードソン知事が、死刑を廃止し、仮釈放のない終身刑に代える法案に署名しました。先に下院で可決されていた法案は13日に上院でも可決され、あとは知事が署名するか否かにかかっていました。