死刑廃止世界大会が開かれる
日付: 日曜日, 2010-02-28
2010年2月22日~28日の日程でジュネーブ(スイス)にて第4回死刑廃止世界大会が開催されました。同大会は3年に1度のペースで開催され、今回の第4回大会には100カ国以上の国・地域から1900人を超える人が参加しました。参加者は死刑廃止運動に関わる市民運動、宗教者、死刑廃止を推進する各国政府、国際機関、研究者などが参加しました。
大会は3日間の日程で行われ、国連欧州本部にてオープニングセレモニーが行われ、スペインは2015年までに世界全体での死刑執行停止状態(モラトリアム)を実現することを目標としていくことを宣言し、イタリアは次の国連総会でより踏み込んだ内容の死刑廃止に向けた決議案を出したいと意欲を示しました。
その後、ジュネーブ国際会議場で、3日間の日程で2つの全体会と11のラウンドテーブル、9のワークショップ、4つの文化的な企画(映画やパレードなど)、ポスター展示セッション等が行われました。分科会は人種差別について、弱者の死刑からの保護について、ネットワーク組織の形成のコツなど、死刑廃止活動を進める際の課題について設定されました。各分科会では問題点や課題の共有、その解決のための経験や知識の共有を行うことを目的にしているものが多くありました。
大会の閉会式が行われた後は、国連欧州本部前の広場までパレードし、広場で各国語で「死刑廃止」を意味するフレーズでシュプレヒコールを上げるなど、お祭りのような雰囲気に包まれ、今回の大会は終わりました。
AFP通信の記事
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2701327/5396282