世界の死刑制度

世界の死刑廃止最前線~ウガンダとモンゴルの動き

 今号では、世界各地の死刑に関する最新情報をお伝えいたします。

○ウガンダ共和国
 5月上旬、アフリカのウガンダ共和国で、同性愛者の人びとの人権を踏み
にじる反同性愛法案が国会に提案されました。この法案には、同性愛者であ
ることを知りながら、24時間以内にその人物を通報しなかった者を処罰する

2010年の死刑判決と死刑執行~死刑執行国はさらに孤立化

 アムネスティ・インターナショナルは、3月下旬に、世界の死刑の状況をまと

台湾における死刑執行再開を憂う(台湾死刑廃止連盟・呉豪人)

 

台湾における死刑執行再開を憂う

 

                    台湾死刑廃止連盟(TAEDP)・輔仁カトリック大学法律学院准教授

                                                          呉豪人

米国イリノイ州で、死刑廃止法案が可決

2011年1月11日、米国イリノイ州議会上院は、32対25の票数で、

死刑廃止法案を可決しました。この法案は1月6日に同州の州議会下院で
採択され、上院に送られていました。この死刑廃止法案は死刑を廃止し、
死刑事案への対応のために確保されていた予算を、殺人事件の被害者遺族
への支援および法執行官養成のために支出するよう再配分する内容です。

台湾法務部による違法な死刑執行に抗議する台湾死刑廃止推進連盟(TAEDP)プレス・リリース

                                                              (日本語訳:「死刑に異議あり!」キャンペーン)

台湾が4年ぶりに死刑執行を再開

 2010年4月30日午後7時前後に4名の死刑確定者に対して死刑が執行されました。2005年12月以来約4年半の死刑執行停止状態が終わりました。

台湾死刑廃止連盟2010年3月12日付プレス・リリース(日本語訳)

台湾死刑廃止連盟が年3月12日付でプレス・リリースを発表

(日本語訳)

 

 死刑廃止のために立ち上がろう

台湾死刑廃止連盟、2010年3月12日

台湾死刑廃止連盟2010年3月10日付プレス・リリース(日本語訳)

台湾死刑廃止連盟が年3月10日付でプレス・リリースを発表

(日本語訳)

 

中国政府が日本人死刑確定者3名の死刑も執行、4日間で4人の執行

 4月9日午前9時(日本時間午前10時)、中国で麻薬密輸罪で死刑判決が確定していた武田輝夫死刑囚(67歳)、鵜飼博徳死刑囚(48歳)、森勝男死刑囚(67歳)の3人の死刑が執行された。武田死刑囚と鵜飼死刑囚は大連で、森死刑囚は瀋陽で死刑が執行された。