台湾が4年ぶりに死刑執行を再開
日付: 金曜日, 2010-04-30
2010年4月30日午後7時前後に4名の死刑確定者に対して死刑が執行されました。2005年12月以来約4年半の死刑執行停止状態が終わりました。
この執行が行われる前に、台湾死刑廃止推進連盟(TAEDP)は声明を発表し、「今年の後半に予定される総選挙を控えて、私たちは総督府と行政院、立法院、与党、野党に対して、死刑という生と死に関する問題よりも、自分たちの利害を優先することのないよう強く要請する。私たちは、行政府と立法府が台湾のとるべき進路を考慮するにあたって、普遍的な人権の諸価値を支持するよう求める。」と述べていました。しかし、執行は事前に死刑囚の家族にも知らされず、家族は最後の別れを告げる事さえも許されなかったそうです。今回の死刑執行について、政府は「法律に基づく死刑執行」だと主張していますが、TAEDPは違法な手続きによる死刑執行であると批判しています。
関連資料
・台湾死刑廃止連盟2010年3月10日付プレス・リリース(日本語訳)
http://www.abolish-dp.jca.apc.org/content/news2010-03-10t000000159
・台湾死刑廃止連盟2010年3月12日付プレス・リリース(日本語訳)
http://www.abolish-dp.jca.apc.org/content/news2010-03-12t000000160
・TAEDPの死刑執行抗議声明(日本語訳)
http://www.abolish-dp.jca.apc.org/content/news2010-05-01t000000165