中国政府が日本人死刑確定者3名の死刑も執行、4日間で4人の執行
日付: 金曜日, 2010-04-09
4月9日午前9時(日本時間午前10時)、中国で麻薬密輸罪で死刑判決が確定していた武田輝夫死刑囚(67歳)、鵜飼博徳死刑囚(48歳)、森勝男死刑囚(67歳)の3人の死刑が執行された。武田死刑囚と鵜飼死刑囚は大連で、森死刑囚は瀋陽で死刑が執行された。
4月6日には同じく麻薬密輸罪で死刑判決が確定していた赤野光信死刑囚の死刑が執行されており、わずか4日間のうちに4人の日本人がたて続けに死刑を執行されたことになる。日本外務省によると、第二次世界大戦後に刑事犯として日本人が外国で死刑を執行された例はこれまでにないという。
日本政府は岡田外相が駐日中国大使に、また訪中していた菅副総理も「死刑執行が日本の正論に与える影響」について懸念を表明したものの、死刑執行の中止を申し入れるなど死刑執行回避のための積極的な外交努力は行っていなかった。
アムネスティ・インターナショナル日本などの死刑廃止を求める日本の市民団体は、4月5日~4月9日まで中国大使館前で死刑執行に対する抗議と死刑執行停止を求める行動を行ったが、4名の死刑執行をストップすることはできなかった。