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「死刑の判断~あなたが裁判員に選ばれたら~」が満員盛況、関心の高さ示す
日付: 土曜日, 2009-02-07
2月7日(土)、東京飯田橋の東京ボランティア・市民活動センターで、「ボランタリー・フォーラム Tokyo 2009」の一企画として「死刑の判断~あなたが裁判員に選ばれたら」が「死刑に異議あり!」キャンペーンの主催で開かれました。
定員40名のところに50名の参加者がつめかけ、出演者・スタッフを入れて64名の超満員という盛況でした。
第1部は電脳文化桃さんの講談「真説・桃太郎」(芥川龍之介原作)と田辺凌鶴さんの新作講談「死刑と裁判員制度」。凌鶴さんの新作講談は昨年10月の反貧困の屋外イベントで発表されたものを、さらにブラッシュアップさせた作品で、翌日8日の朝日新聞東京版でもこの日の熱演が写真入りで紹介されました。
講談が終わったら人数が減るのではと心配もしましたが、ほとんど全員がグループ・ディスカッションに参加され、最後の質疑応答も時間が足りなくなるほど発言が相次ぎました。
後で聞いたところでは、会議室での企画の中では私たちの「死刑の判断」が参加者数でトップだったそうです。「死刑と裁判員制度」への関心の高さを改めて実感しました。
1/29の死刑執行に抗議する集会
日付: 土曜日, 2009-02-07
森英介法相によって1月29日に行われた4人の死刑執行に抗議する集会が、2月7日午後6時から東京春日の文京区民センターで行われました。
集会では、「死刑廃止フォーラム90」の安田好弘弁護士から執行された4人の裁判経過の紹介と今回の執行の問題点が指摘されました。
執行された牧野正さんの弁護人だった石塚弁護士からは牧野さんの不遇な少年時代など法務大臣の発表からうかがわれない事件の背景や牧野さんの人柄が語られました。佐藤哲也さんの弁護人だった大熊弁護士と川村幸也さんの弁護人だった三浦弁護士から判決や法務大臣の発表では触れられていない事件の背景が語られました。特に、二人がまったく犯罪歴がなく身内の暴力団関係者に指示されるままに残虐な犯行に至ってしまった経過が印象に残りました。西本正二郎さんと交流のあったシスターからは、西本さんが控訴を取り下げた前後の心境が語られ、西本さんが世間のバッシングに苦しむ家族と真相を解明を願う遺族の気持ちとの板挟みに苦しんだ様子が伝わってきました。
死刑廃止議員連盟の保坂展人事務局長からは、総選挙で浮足立つ国会内の状況と大量執行時代への危機感が語られました。「市民の意見30の会」の井上澄夫さんからは、死刑に疑問を持つ市民は少なくないこと、そういう市民が声を上げていくことが重要であることが強調されました。これは私たちのキャンペーンのコンセプトとも共通するものだと感じました。
最後に、残りの主催者団体のである「アムネスティ・インターナショナル日本」、「死刑を止めよう」宗教者ネット、「死刑に異議あり!キャンペーン」からそれぞれ抗議の意思が表明されました。
イギリスBBCが抗議アクションの写真入りで日本の死刑執行を報道
日付: 木曜日, 2009-01-29
イギリスのBBCのWebサイトが、1月29日の日本の死刑執行を伝える共同通信の記事を、私たちの国会前抗議アクションの写真入りで掲載しました(ただし、写真は前回の執行に対する11月6日の抗議アクションの時のものです)。
森英介法相が2度目、4人の死刑を執行
日付: 木曜日, 2009-01-29
1月29日(木)、麻生内閣の森英介法相が、牧野正さん(58歳、福岡拘置所)、川村幸也さん(44歳、名古屋拘置所)、佐藤(旧姓野村)哲也さん(39歳、名古屋拘置所)、西本正二郎さん(32歳、東京拘置所)の4人の死刑を執行しました。森英介法相による死刑執行は、昨年10月28日の2人の執行に続いて2度目で、その間わずか3か月、合計6人になります。
今回執行された4人のうち、牧野正さんと西本正二郎さんはいずれも自ら控訴を取り下げて一審限りで死刑判決が確定していました。また、牧野さんは公判段階から精神障害の存在が争われていました。昨年10月の国際人権自由権規約委員会の日本政府報告の審査でも、高齢者や精神障害者への死刑執行には慎重であるべきこと、必要的上訴制度を整備すべきことが勧告されており、今回の執行はこれらの勧告をも無視するものです。
一昨年12月に続き昨年12月にも国連総会が2年連続で死刑執行停止を決議し、中国・アメリカなど残る死刑存置国も死刑執行を減らしているなか、日本だけが死刑執行を急増させています。世界の7割の国が死刑なしでやっているのに、日本だけが死刑なしではやっていけない理由などあるのでしょうか。
今回の執行により、現在の死刑確定者の人数は95人になりました。
抗議集会2月7日(土)午後6時>>> 案内はこちら
抗議声明
- 死刑廃止フォーラム90
- アムネスティ・インターナショナル日本
- 監獄人権センター
- 日本弁護士連合会(会長声明)
- 東京弁護士会(会長声明)
- 第二東京弁護士会(会長声明)
- 大阪弁護士会(会長声明)
- 愛知県弁護士会(会長声明)
- 札幌弁護士会(会長声明)
- 岡山弁護士会(会長声明)
- 社民党(党首談話)
- 「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
- イエズス会社会司牧センター
- 日本カトリック正義と平和協議会(死刑廃止をもとめる部会)
- 宗教法人大本
- 真宗大谷派
- 死刑廃止キリスト者連絡会
- 日本国民救援会
朴日光死刑囚が福岡拘置所で病死
日付: 日曜日, 2009-01-04
1月4日、福岡拘置所で死刑確定者の朴日光氏(パク・イルグァン、62歳)が肺炎のため病死しました。朴死刑囚は、1995年1月12日に名古屋市内で元内妻を刺殺した後、逃走先の福岡市内でタクシー運転手を殺害したとして殺人、強盗殺人などの罪に問われ、2006年11月に上告が棄却されて死刑が確定していました。
福岡拘置所によると、朴死刑囚は3日昼頃、発熱を訴えたため、抗生剤を投与され、同日夜は普段通りに就寝したが、4日朝午前8時過ぎの起床の合図に応答せず職員の呼びかけにも応じなかったため病院に搬送され、死亡が確認されたということです。
死刑確定者の現在数はこれで99名(推計)になりました。
一審死刑判決の千葉正子被告が仙台拘置支所で自殺
日付: 日曜日, 2008-12-28
岩手県一関市内で昨年6月11日に、住職ら2人を殺害するなどしたとして強盗殺人罪に問われ、盛岡地裁で今年10月8日に死刑判決を受け、仙台高裁に控訴中の千葉正子氏(46歳)が、宮城刑務所仙台拘置支所で12月28日に自殺していたことがわかりました。
宮城刑務所の発表などによると、28日午前11時35分頃、千葉被告が独居房の窓枠にくくりつけたシーツで首をつっているのを巡回中の職員が見つけ、仙台市内の病院に運ばれたが、死亡が確認されたということです。室内から遺書とみられる手紙が見つかったとのこと。千葉被告は11月中旬に仙台拘置支所に移送されていました。
USA Today が11/6の国会前アクションを報道
日付: 火曜日, 2008-12-23
アメリカのメディア「 USA Today 」が11/6の国会前アクションの写真を使って、「日本では殺人が減っているのに死刑執行が増えている」と、日本の死刑執行増加に批判的なレポートを掲載しました。
11/6の抗議行動を写真入りで報じたメディアはこれで2つ目です。これも、死刑執行への抗議の声を目に見える形で示そうという私たちの新しい試みの、一つの反響だと思います。
国連総会が昨年を上回る賛成多数で死刑執行停止決議を採択
日付: 木曜日, 2008-12-18
国連総会は12月18日、死刑執行の一時停止などを求める決議案を、昨年に続いて2年連続で採択しました。日本政府はアメリカ、中国などとともに昨年に続いて反対しました。
決議案は欧州連合(EU)、オーストラリア、イスラエルなどが提案し、賛成は昨年より2カ国増えて106カ国。反対46カ国(昨年54カ国)、棄権34カ国(同29カ国)でした。賛成国と反対国の差はますます拡がっています。
澤地和夫死刑囚が東京拘置所で病死
日付: 火曜日, 2008-12-16
1984年に宝石商ら2人を相次いで殺害したとして強盗殺人罪などに問われ、死刑が確定していた元警視庁警部、澤地和夫氏(69歳)が、12月16日に東京拘置所で病死したことがわかりました。
東京拘置所によると、澤地死刑囚は胃がん治療中で16日未明に多臓器不全のため死亡したそうです。澤地死刑囚は1、2審で死刑判決を受けた後、93年に後藤田正晴法相の死刑執行再開に抗議して自ら上告を取り下げ死刑が確定していました。
東京拘置所が病死した死刑囚の氏名を公表したのは初めてです。法務省は鳩山邦夫法相時代の2007年12月から死刑執行された死刑囚の氏名を明らかにしており、病死の場合も公表することにしたということです。澤地死刑囚の死亡により、死刑確定者の現在数は100名になりました。