1/29の死刑執行に抗議する集会
日付: 土曜日, 2009-02-07
森英介法相によって1月29日に行われた4人の死刑執行に抗議する集会が、2月7日午後6時から東京春日の文京区民センターで行われました。
集会では、「死刑廃止フォーラム90」の安田好弘弁護士から執行された4人の裁判経過の紹介と今回の執行の問題点が指摘されました。
執行された牧野正さんの弁護人だった石塚弁護士からは牧野さんの不遇な少年時代など法務大臣の発表からうかがわれない事件の背景や牧野さんの人柄が語られました。佐藤哲也さんの弁護人だった大熊弁護士と川村幸也さんの弁護人だった三浦弁護士から判決や法務大臣の発表では触れられていない事件の背景が語られました。特に、二人がまったく犯罪歴がなく身内の暴力団関係者に指示されるままに残虐な犯行に至ってしまった経過が印象に残りました。西本正二郎さんと交流のあったシスターからは、西本さんが控訴を取り下げた前後の心境が語られ、西本さんが世間のバッシングに苦しむ家族と真相を解明を願う遺族の気持ちとの板挟みに苦しんだ様子が伝わってきました。
死刑廃止議員連盟の保坂展人事務局長からは、総選挙で浮足立つ国会内の状況と大量執行時代への危機感が語られました。「市民の意見30の会」の井上澄夫さんからは、死刑に疑問を持つ市民は少なくないこと、そういう市民が声を上げていくことが重要であることが強調されました。これは私たちのキャンペーンのコンセプトとも共通するものだと感じました。
最後に、残りの主催者団体のである「アムネスティ・インターナショナル日本」、「死刑を止めよう」宗教者ネット、「死刑に異議あり!キャンペーン」からそれぞれ抗議の意思が表明されました。