世界死刑廃止デー「銀座で、世界の死刑に反対するデモをしよう!」

10月10日死刑廃止デー。今年も全世界で、死刑廃止を訴える催しや取り組み
が行われました。特に今年は、米国の死刑制度について、人種差別的な死刑判
決の問題や死刑事件における冤罪の多さなどの問題がクローズアップされまし
た。

日本でも、「世界の死刑に反対するデモ」を東京で行いました。今年のデモ
は、銀座の街を日比谷公園に向かって歩く1時間程度のコースでした。

デモの参加者は、前日から行われていた死刑廃止合宿の参加者を中心に80人
弱と、去年と比べるとちょっと寂しい数字でしたが、デモの勢いは昨年に負け
ないものでした。今年のデモでは、先頭に街宣車を出し、命の尊厳を強く訴え
ると共に、世界の死刑廃止の状況や国連からの勧告、裁判員制度の問題、LGBT
(レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人権、冤罪
の問題などに言及しながら、「世界の死刑を廃止しよう!」「死刑について考
えよう!」とシュプレヒコールをあげ、死刑廃止を訴えるプラカードを掲げて
銀座の街を歩きました。

また今年は、イランの死刑廃止を訴える在日イラン人のグループも参加し、
「世界の死刑に反対するデモ」にふさわしい雰囲気となりました。日曜日の午
後、銀座を歩く多くの人びとが足を止め、デモの様子を見ていました。
私たちは今後も、こうした街頭行動に取り組み、死刑廃止の声を挙げていき
たいと考えています。