モンゴルが死刑執行を停止、大統領が死刑廃止を提案

 
日付:  木曜日, 2010-01-14
 

 モンゴルのツァキア・エルベグドリ大統領は、1月14日、議会に向けて演説し、民主国家としてのモンゴルは死刑の執行を停止すると宣言しました。

 その前日13日がモンゴルの民主憲法制定18周年にあたり、今回の演説は、民主制樹立を記念してのものでした。大統領は就任7カ月にわたって死刑の執行をしなかったことを公にし、今後、憲法上の生きる権利を保障するために、死刑を執行しないと宣言したものです。

 大統領は、執行停止の主な理由として、民主国家としての態度と、誤判の可能性が排除できないことなどに触れています。任期中にいくつかの執行命令の判断を迫られたことを告白していますが、その経験にたって、国は死刑の名の下に生きる権利を侵害してはならない、と断言しました。

 東アジア地域の中で、韓国、台湾に続きモンゴルが死刑執行停止を明らかにしたことにより、今後、日本でも、死刑執行停止の方針を公にすることが望まれます。

モンゴル大統領の演説の英語版は以下にあります。
http://www.president.mn/eng/newsCenter/viewNews.php?newsId=122

共同通信の記事
アムネスティ・インタナショナルの報告