米国法律協会(ALI)が死刑制度支持を放棄、米国の死刑制度を支持しない決議

 
日付:  水曜日, 2010-01-06
 

 米国法律協会(ALI)が2009年秋、死刑制度を原則的に支持してきた指針を撤廃し、現状の死刑制度には問題があるとする 決議案を採択していたことが、米ニューヨーク・タイムズ紙の1月4日の報道で分かった。

 同紙によると、ALIは昨年10月23日、1962年に制定した死刑に関する指針を撤廃。それに代えて、「死刑を執行するうえで適当な制度と確信するには、現在の制度にはやっかいな制度的、構造的な問題がある 。(ALIは)そうした制度を支持しない」との決議案を圧倒的な賛成多数で採択した。同紙は、「米国の死刑制度が破綻(はたん)していると宣言したものだ」と説明している。

ALIは、裁判官や弁護士、学者ら4000人が加入しており、死刑判決を出す際に裁判官がこの指針に言及することがあるなど 裁判実務に大きな影響を与えてきただけに、ALIの方針変更は米国の死刑制度に影響を与える可能性がある。

毎日新聞の記事