東アジア死刑廃止大会 第3分科会(院内集会)に30人余りが参加

 
日付:  月曜日, 2009-12-14
 

 2009年12月14日(月)参議院議員会館にて分科会3「アジアの死刑制度の現状について考える院内集会」を開催した。国会関係者4名、ドイツ大使館を含む33名の来場がありました。平日の日中にも関わらずたくさんの方にご参加いただけました。

院内集会全景 開会後、死刑に関する映像上映を行い、デイビッド・ジョンソンさんより「次なるフロンティア: アジアにおける国家の発展、政治的変化、そして死刑」というテーマでお話いただきました。世界と米国、日本の死刑の状況の推移や、アジアにおける死刑の特徴などの分析を話され、日本の死刑の特徴を9項目に分けて分析されました。指摘された点は、豊かで、民主的な国家でありながら死刑を存置すること、意図的な存置であること、近年の死刑の増加、処刑をめぐる秘密と沈黙、処刑方法に変化がないことなどでした。最後にジョンソンさんは「いずれ死刑は廃止されるだろう。問題はそれがいつになるのかだ」と述べました。

 朴秉植(パク・ビョンシク)さんからは韓国における死刑廃止運動のこれまでの歩みについて、林欣怡(リン・シンイ)さんからは台湾における現在の死刑執行停止状態に至る経過や死刑廃止推進連盟の活動などについてご報告いただきました。