10/28の死刑執行に抗議する集会
日付: 木曜日, 2008-11-06
11月6日夜7時10分から日本キリスト教会館4階会議室で10/28の死刑執行に抗議する集会が行われました。主催は死刑廃止フォーラム90、アムネスティ・インターナショナル日本、「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク、そして「死刑に異議あり!」キャンペーンでした。
最初にフォーラム90の安田弁護士が、執行経過と執行された二人の裁判の経過、今後の運動の見通しを話しました。高塩さんが一審無期からの逆転死刑、上告取り下げだったこと、久間さんが無実を叫んで再審準備中だったこと、二人とも確定から2年程での死刑執行だったことなど、多くの問題点があったと指摘。今後の運動として、法相への圧力、裁判所への圧力、国際連帯、終身刑導入、裁判員制度の問い直し、執行の様子の視覚的再現、死刑反対のポスター貼り、選挙に向けて議員アンケートなど、具体的な行動の必要性を訴えました。
今回は処刑された方の関係者・支援者が来られなかったので、10月11日の死刑廃止デー企画で朗読された久間さんの無実を訴える手紙を、音声で流しました。
アムネスティの寺中さんは、国際的に異常な日本の死刑、厳罰化、不寛容の現状を指摘して、人権規約委員会の日本政府に対する厳しい勧告を武器に、国会やメディアとの連携の必要を訴えました。
宗教者ネットの木谷さんは、各宗教教団が死刑廃止を公に訴えにくくなっている現状を指摘して、12月の執行危機に向けて、祈りと、被害者・加害者の関係修復に向けた努力を訴えました。
「死刑に異議あり!」キャンペーンの秋山さんは、抗議行動と、国連人権規約委員会での審議と勧告について報告しました。日本の死刑制度や代用監獄に対する委員会の厳しい意見を紹介した上で、こうした国際世論を日本でもっと話題にするために、メディアへの情報発信を強化する必要性を指摘しました。
最後に、10月から11月始めにかけて一連の死刑廃止イベントが行われたにもかかわらず、平然と執行を続ける法務省に対して、運動を多様に展開し、一般市民に広げていく必要性を確認しました。