9/11の死刑執行に対する抗議集会

 
日付:  土曜日, 2008-09-20
 

 9月11日に萬谷義幸さん、山本峰照さん、平野勇さんに対して死刑が執行されたことに抗議する集会が、去る9月20日、東京・早稲田の日本キリスト教会館4階会議室で開催されました。死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90、アムネスティ・インターナショナル日本、「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク、「死刑に異議あり!」キャンペーンの共催で、参加者は約60人です。

 報告者は安田好弘さん(死刑廃止フォーラム90)、東澤靖さん(平野勇さん弁護人)、Sさん(平野勇さん支援者)、寺中誠さん(アムネスティ・インターナショナル日本)、木谷英文さん(宗教者ネットワーク)、秋山映美さん(死刑に異議あり!キャンペーン)、保坂展人さん(死刑廃止議員連盟)、小田幸児さん(萬谷義幸さん弁護人)でした。

 安田さんは執行された三人の紹介と運動の展望(終身刑導入の必要性)を、東澤弁護士は「裁判の真実は100%の真実ではない」として死刑という刑罰の危険性を、Sさんは強盗殺人・放火について部分冤罪を訴えていた平野さんとの交流を、寺中さんは国際人権と国際世論にあえて逆行する日本政府の人権無視を、木谷さんは宗教界にも及ぶ人間関係のゆがみと命の軽視の傾向を、秋山さんは「死刑に異議あり」キャンペーンの目的と今後の展開を、保坂さんは裁判員制度導入を間近に控えて政治状況を変えていく必要を、小田弁護士は複雑な環境から殺人に至った萬谷さんとの交流を、それぞれ語りました。

 今回の配布資料には、「死刑を止めよう」宗教者ネットワークをはじめ、イエズス会社会司牧センター、NCC、大本、真宗大谷派、死刑廃止キリスト者連絡会、カトリック正義と平和協議会など、宗教団体の抗議声明も数多く掲載されたほか、萬谷さんの肉筆の手紙も多数掲載されました。

 10月以降、10/11世界死刑廃止デー企画など、死刑関係の企画が目白押しです。総選挙後の内閣で死刑執行を阻止するために、さらなる連帯の必要性が確認されました。