(E-mailでの配信を受けて、「死刑に異議あり!」キャンペーン推進会議の責任で転載します。)
●森英介法相による3度目の死刑執行に強い怒りをもって抗議し、
死刑執行の即時停止と死刑制度の廃止を求める市民の共同声明●
法務省は7月28日、大阪拘置所で山地悠紀夫さん(25歳)と前上博さん(40歳)に対し、また東京拘置所で陳徳通さん(41歳)に対する死刑を執行したと発表しました。
私たちは、またもや繰り返された「国家による殺人」に強い怒りをもって抗議します。
森英介法相は本年1月29日に4人の人びとに対する死刑を執行しました。私たちはそれに強く抗議するとともに、森法相に3度目の執行を行なわないよう求めてきました。
しかし、森法相は2度目の執行以来約半年ぶりに再び執行したのです。森法相は計9人に死刑を執行しました。
今回の執行では、死刑確定から執行までの期間は、山地さんが2年1カ月、前上さんが2年、陳さんが3年で、異例の短期間での執行でした。森法相は「衆議院が解散されても、今は、私が法務大臣であり、法務大臣としての職責を粛々と果たした」とのべていますが、今回の執行は、誰もが衆院選をめぐる政局に注目している時期にドサクサ紛れに強行されたと言わざるを得ません。
それだけではありません。2007年8月に就任した鳩山邦夫元法相以来、死刑執行のペースが加速し、司法においては死刑判決が何のためらいもなく次々に乱発されています。
死刑廃止は今や世界の滔々たる大潮流ですが、死刑執行の激増をもってそれにひたすら挑戦し続ける日本政府の姿勢は醜悪極まるものです。
私たちは森法相の暴挙に重ねて抗議するとともに、日本政府・法務省に対し、死刑執行を即時停止し、死刑制度を廃止することを強く要求します。